こんにちは!小田原市鴨宮、おの整体院かものみや分院です。
『整体院や整骨院の違いとは?』で整体院や整骨院の違い、代表的な整体の種類について説明しました。ここでは書き切れないぐらい、世の中には多くの整体法がありましたね。
さらに一歩進んで聞かれる質問が「整体って強い力でやられるのと、弱い力でやられるのならどちらが良くなりますか?」です。
おの整体院では「適切な刺激でゆがみを整え、正しい使い方を体に覚えさせれば十分良くなりますよ」と伝えています。
目次
強い、弱いの刺激量や整体のやり方は、以下の三つに分かれます。
- ポキポキ鳴らす矯正法
- グイグイ押す、つよもみ指圧
- 優しい、弱い刺激の整体
それぞれの整体に施術方針や考え方がありますが、“やられた感”はそれ相応の効果やリスク(代償)が違いますので説明していきますね。
最後におの整体院の目指す整体施術の理由についても書きますので、ぜひ最後までお読みください。
ポキポキ鳴らす矯正法
テレビやYouTubeでポキポキ鳴らして体の矯正をするシーンを目にすると思います。あの音は骨が鳴っているわけではなく、“気泡が弾ける音”なのはご存じでしょうか。
関節は、スムーズに動けるように滑液(オイルのようなもの)を含んだ液体が袋(関節包)で覆われた構造をしています。
ポキポキ音が鳴る矯正を行うと、この関節包内に圧力が加わってガスの気泡が発生し、それが弾けて軟骨にぶつかる時にに音が生じます。
このポキポキ矯正は「つい鳴らしたくなっちゃう」「鳴らさないと変な感じ」とおっしゃる方も多いので、経験された方もいると思います。
つい指をポキポキ鳴らっしゃう方もいますよね。
結論を申し上げますと、
気泡が弾ける時の瞬間的な衝撃音は軟骨に対してダメージを蓄積し、繰り返し行うことは身体にとって良くない(リスクが高い)のです。
繰り返し続けると
- 骨、関節の変形
- 関節の炎症
- 潤滑液の消失
などが生じ、本来あるべき関節や骨盤のシャープな形状、滑らかな動きがなくなってしまいます。
ポキポキ鳴らすことが快感の方も多いですが、それだけ体に強い刺激が入るわけですから、「ご自身の体を傷つけている可能性がある」ということも知っておいた上で施術を受けるようにしましょう。
関節をポキポキ鳴らすことに関して本院のブログで書いています。
ポキポキ鳴る理由について、詳しく知りたい方はぜひ参考にされてください。
グイグイ押す、つよもみ指圧
押したり、揉んだりは整体院や整骨院でも行うところはあります。
代表的なのはマッサージ院やエステサロンなどのリラクゼーション目的となる場所です。
グイグイ押す、つよもみ指圧による「効くぅ~」感覚がお好きな方は多いのではないでしょうか。私たちもマッサージを受けるのは好きです(笑
ただしグイグイ押す、つよもみ指圧、最大の注意点は『毛細血管』と『筋線維』へのダメージです。
矯正では「関節」を標的にしましたが、指圧やマッサージでは「筋肉」が主な標的となります。
毛細血管が傷つく
打撲や捻挫で肌が青紫色になる“内出血”を経験されたことはありますか?
あれは毛細血管が傷ついて、微小出血している状態です。
手や足の甲に見える静脈と違い、毛細血管は毛先ほどの極細血管で全身に張り巡らされています。
強く押すという行為は毛細血管にダメージが加わり、時には圧迫で内出血を引き起こすこともあります。内出血が起きた毛細血管は血液成分が漏れ過ぎてしまい、末端まで血の巡りが上手に届かなくなります。
その状態が続くと、毛細血管はボロボロになり、最終的には消失してしまいます。
人のいない街を「ゴーストタウン」というように、血液の流れない毛細血管は「ゴースト血管」とも言われて基礎代謝の低下や末端の冷え性で大きな懸念になります。
筋線維、筋膜が傷つく
強い凝り=強く押す。
このように本来は弾力性のある筋線維や筋膜が凝って固くなっていると、強く押すことで筋線維や筋膜が傷ついてしまうことがあります。これが「揉み返し」です。
「後で痛くなっちゃった~」で時間が経って元通りなら良いのですが、、、傷ついた筋線維や筋膜は修復しますが、その修復過程に少し問題があります。
傷ついた毛細血管や筋線維、筋膜は再負傷しないように固く修復するのです。
体は“切れり、傷ついた筋線維”をつなげるために、接着剤の代わりとしてカルシウムを使います。
擦りむいてカサブタが出来たら傷跡が残るように、余分なカルシウムは筋肉内に溜まります。
それがさらなる筋肉の固さ、凝りを作ってしまうのです。
筋小胞体
筋肉は伸び縮みするときにカルシウムをスイッチにして運動します。
常に伸び縮みする筋肉の中にはカルシウムを貯める筋小胞体という袋があり、そこから放出↔備蓄をして筋肉のスムーズな伸び縮みを実現します。
強く押すことで筋線維が傷つくだけでなく、筋小胞体のダメージが入ると筋肉内に余分なカルシウムが溜まって筋肉の強い凝り(内部の固さ)が完成します。
グイグイ押す、つよもみ指圧を受けたくてたまらないなら、施術をする方は上記の3大リスクについて説明義務があると私は思っています。
大切なのは「なぜ固くなってしまったのか?」です。
固くなった結果だけを解決しようとせず、固くなってしまった理由も一緒に考えていくことで固くなる凝り習慣から脱出できるでしょう。
優しい、弱い刺激の整体
「え?今触ってますか?」
弱い刺激の整体とはそう思ってしまうくらいの強さです。
ちなみに弱いからといって「効果がない」ということではありません。
弱い力でも正しいアプローチが出来ていればお体を傷つけることなく改善へと導くことができます。
優しい、弱い刺激の整体のデメリットは
- やられた感がほとんどない
- 治っていくか不安
- その場での変化が実感としてあまりない
そういった印象を持たれる方も少なくないかと思います。
何をしているんだろう・・・と「不安」を感じながら施術を受けるのは施術効果が発揮されづらいですし、そんな心境で治療を受け続けるのには抵抗がありますよね。
- なぜ弱くても効果があるのか
- 何の根拠があって弱い力で施術しているのか
この理由は整骨院によって答えが異なります。
説明や解説を聞いたうえで納得し、信頼ができたら通院を続けましょう。
おの整体院が目指す整体施術は?
おの整体院が目指す整体施術には3つの特徴があります。
安全性の追求
前述したように矯正やマッサージは時にお体を傷つけるリスクがあります。
おの整体院では手のひらで優しく圧を加えていく『レオロテクニック』で、弱い刺激でも最大限の効果、安全性を追求した整体を行います。
刺激こそ弱く感じますが、骨や関節に対するアプローチなので深く浸透していく刺激です。
ポキポキ鳴らさなくても、骨や関節を正確に整えてスッキリする感覚を得られたら患者様も嬉しいですよね。
またローラーやリダクターといった金属性の施術道具で筋線維や筋膜の張りを改善します。
指や肘の点圧ではなく、ローラーの面圧で線維をほぐすので安全性と効果、気持ち良さを兼ね揃えて施術します。
関節機能の回復
前述したように、関節の中には潤滑液のような働きをする滑液が入っています。
便宜上、おの整体院の整体では「関節の油出し」と表現して、関節をスムーズに動かすための関節調整を行います。
滑液は加齢や繰り返しのポキポキ矯正、歩行不足などで不足し、劣化することで「油切れ(動かしにくさ)」を引き起こします。
この“油切れ状態”が長年に渡ると、沈殿物や摩擦が増えて関節内が錆ついていきます。
この“錆をとって関節の本来もっている機能を回復させる”のがおの整体院で行う関節整体の目的の一つです。
生活習慣の改善
筋肉が固くなった原因はケガやスポーツ、先天的な要因を除けば生活習慣にヒントがあります。
正直なところ、弱い刺激で最大限の効果を発揮する施術『レオロテクニック』で症状を改善できたとしても、生活習慣が変わらなければ元のバランスの悪い体に戻ってしまいます。
おの整体院では姿勢や歩行指導、運動療法や栄養指導などを無理のない範囲でお伝えしていく“リハビリ”に力を入れています。
もちろん、レオロテクニックで早期改善する狙いはありますが、根っこが変わらなければ早期再発もあり得ます。
ときには短期刺激も必要ですが、ピークの痛みや不安が改善してきたら、リハビリで着実に体質変化をしていきましょう。
私たちは患者様1人1人の体調、体質に合わせた施術の強さや対応を心掛けています。
これからも優しい整体で体を整え、もとの元気な体づくりを一緒にしていきたいと思います。
最後までお読みいただき、有り難うございました。
小田原市鴨宮 おの整体院
コラム執筆・監修者
竪山 輝晃(たてやま てるあき)
経歴:
・横浜市内の接骨院、スポーツクラブに勤務
・小田原市内の整骨院5年勤務
・全国規模の機能訓練型リハビリ施設7年勤務
・2021年4月よりおの整体院に従事
高校卒業後、柔道整復師専門学校へ通いながら接骨院にて勉強をしスポーツクラブやカイロプラクティック、機能訓練型介護施設等にて経験を積む。
本当の意味で患者様を良くできる治療家になりたいと思いおの整体院 かものみや分院の門をたたきました。。